? ?12月13日(土)午前、長崎港に中国からの大型クルーズ船2隻が次々と入港した。
? ?入港した客船はコスタ?アトランティカ(8万5千トン)とヘナ(4万7千トン)の2隻で、乗客乗員を合わせて約5,000人。中国人観光客を主な乗客としており、中国からのクルーズ船が2隻同日に入港したのはこの日が初めて。長崎の街には多くの中国人観光客の歓声が溢れた。この日は、弊所の宮崎所長がちょうど日本へ出張していたため、長崎港の記念すべき光景を直に見ることができた。
? ?夕方になり出航の予定時刻が近づくと、乗客たちが乗った貸切バスが次々とクルーズ船横の大型駐車場に現れ、購入した電気炊飯器や化粧品などの土産物を両手に抱えた乗客たちは笑顔で船に戻って行った。
? ?近年、中国においては日程が約1週間程度の安価な「カジュアルクルーズ」がブームとなっており、クルーズ客船をチャーターしてツアーを造成する旅行社も増えてきている。円安により日本で安く買物ができることや、昨年から佐世保港にも大型客船が接岸できるようになったことなども追い風となっている。
? ?2014年の海外クルーズ船の長崎県内への寄港数は92件、そのうち中国からは35隻が寄港しており、どちらも過去最高を記録。2015年は県内へ100件以上の寄港が見込まれており、この勢いはまだまだ続くものと期待される。