４月２４日(金)、剣道中国国家代表チーム訪問団の一行３１名（選手２４名）が長崎県を訪問し、第１６回世界剣道選手権大会（５月、東京）への出場に向けて、島原市で強化合宿を行った。

　今回の合宿は、島原高校剣道部ＯＢである渡邉孝士郎氏（筑波大学院生）が、本年３月まで上海の大学に留学して剣道を指導していたことから実現したものである。渡邉氏は同チームのコーチとして来県、合宿にも参加した。同チームの国外での強化合宿は今回が初めてという。

　合宿初日の２４日には、島原高校体育館で「日?中親善剣道錬成大会」（島原市剣道協会主催）が開かれ、強豪の同校剣道部員と中国代表選手が日中交流を図った。親善大会は同校生徒らが見守るなか、両国の国歌斉唱で開幕。５人制の団体戦では、スピードで圧倒した島原高校チームが男女とも勝利した。

　２５日の午前には、里見晋長崎県副知事が島原市内の合宿会場を訪れ、チームを激励。同日夜に島原市内のホテルで行われた地元の歓迎会には、島原市の古川隆三郎市長、島原高校の北浦剛資校長、長崎県島原振興局の田代秀則局長などが来賓として出席し、地域を挙げて歓待した。一行は、２６日まで島原市内及び長崎市内に宿泊し、島原高校剣道部員らと合同稽古に励み、２７日に長崎空港から帰国した。

　本県としては、剣道をはじめとするスポーツ等の日中民間交流を大変重視している。今回の合宿を契機として、剣道関係者などの本県と中国との人的交流がさらに促進されることを期待したい。