11月13日(金)、上海日航飯店(ホテル?ニッコー上海)において、長崎鮮魚の中国輸出10周年を記念したレセプションが開催された。
出席者は、長崎鮮魚を取り扱っている高級スーパーやホテル、飲食店の代表者など約160名。主催者である長崎魚市(株)〔長崎市〕の川元克明代表取締役社長、多田聖一常務取締役、浙江大洋世家股份有限公司の曽岳祥総経理、上海大菱食品有限公司の曽波総経理のほか、来賓として中村法道長崎県知事、片山和之在上海日本国総領事、沈思明上海割烹料理協会長などが出席。長崎県からは、他に田中愛国県議会議長、県商工会議所連合会の上田惠三会長、県文化観光国際部の松川久和部長、県水産部の田添伸政策監など在長崎中国総領事館30周年記念訪中団のメンバーも多数出席した。
会場では、和太鼓の演出に合わせた長崎県産マグロ(108キロ)の解体ショーをはじめ、中村知事から長崎鮮魚愛用料理店等への感謝状と副賞の盾(陶板部分は波佐見焼)の贈呈、新鮮な長崎鮮魚や調味料、清酒、焼酎などの本県産品の展示PRなどが行われた。
主催者挨拶では、曽波総経理は「長崎鮮魚の中国における流通拡大は、長崎魚市からの安定した魚の供給と長崎県の支援がなくては語れない。長崎鮮魚が上海の日本料理店のレベルを上げた」、川元社長は「皆様の支援協力により、多くの困難を乗り越え、長崎鮮魚の輸出を継続、発展させることができた」と発言。多田常務は「今年の輸出量は210 トン、輸出額は7億円に達する見込みであり、2020 年には15 億円を目標とする」と説明した。
中村知事は「中国で高級日本料理に欠かせない食材として評価されていることを誇りに思う。今後も官民一体となり、中国の皆様に安全?安心で高品質な長崎鮮魚を提供できるよう努力したい」と述べた。
2005年に始まった長崎鮮魚の中国輸出は、当初は週2回だったが、現在は週3回、中国国内の35都市550店舗で取り扱われるまでに成長。2007年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などで一時的に落ちた時期もあったが、この10年で輸出量は70倍ほどに伸びている。
弊所としても、日中の官民関係者と密に連携しながら、長崎鮮魚のさらなる中国市場浸透を推進していきたい。