2016年6月3日(金)~5日(日)、農業部漁業漁政管理局、福建省海洋与漁業庁、福建省人民政府台湾事務所、福州市人民政府の主催による「2016中国国際漁業博覧会?が福州にて開催された。当県からは東アジアASEAN海産品交易所の招請により、長崎鮮魚が初出展し、福建省地域に向けて当県水産品のPRを行った。
中国(福州)国際漁業博覧会は、中国国内有数の見本市であり、福建省地域や台湾など、東アジアを中心として、水産品や食品における交流のプラットフォームとなっており、中国でも知名度が高い。今年で第8回目の開催となったこの博覧会には、33か国と地域から約500社が参加、2000以上の品種が展示され、約29万人が来場した。去年11月、本県中村知事の福建省東アジアASEAN海産品交易所視察をきっかけとして、長崎鮮魚の福建省市場におけるニーズを確認するため、今回出展に至ったものである。
本県の関係者としては、長崎魚市(株)〔長崎市〕の長崎係長、県水産加工流通課の長嶋企画監と瀬川主任技師、当事務所スタッフの張例のほか、中国で長崎鮮魚の輸入販売を手掛けている上海大菱食品有限公司の方詩欽総合開発部経理など8名が参加した。
また、中国側からの主な来場者は、李書民中国農業部漁業局副局長、黄琪玉福建省副省長、楊岳福建省常務委員会委員兼福州市書記、吴南翔福建省海洋与漁業庁長など政府関係者も多く来場した。
開幕日には、長崎県産マグロ(85㎏)の解体ショーを実施するとともに、併せて模擬セリも実施され、大勢の販売業者及びメディアに囲まれ、現地での関心が高いことが伺えた。翌日には、養殖魚セミナーを実施し、一般入場者向けの本県産ブリの試食が行われたが、開始して間もなく試食品がなくなった。
本博覧会への本県からの参加は初めてであるが、中国各メディアの報道を通じて、注目を浴び、長崎鮮魚の知名度が上がるなど、一定の成果が得られたものと考える。幣所としては、今後も引き続いて関係団体と連携して、長崎鮮魚の販路拡大、輸出促進を目指すとともに、本県と福建省のさらなる交流拡大を図っていきたい。