2016年5月22日（日）、蘇州楊派武道館10周年記念式典に当事務所から久保副所長が参加した。

　楊武道館は中国武術や太極拳をはじめ中国独自の武道はもちろんであるが、日本の国技である剣道、合気道、空手なども学ぶことができる武道館となっている。門下生は国籍年齢を問わず蘇州を中心に200名以上が在籍している。

　本記念式典に参加するきっかけは2015年5月に東京で行われた第16回世界剣道選手権大会において、直前に島原で強化合宿を実施したことによるものである。島原での強化合宿が功を奏し、世界大会では中国チームが初めてベスト8まで勝ち上がるなどの好成績を収めた。本武道館の楊館長は中国で剣道を広めた中国の第一人者である。(関連記事は長崎県上海事務所HP>>>中国における活動>>>ニュース「2015-06-03剣道中国国家代表チーム訪問団が長崎県を訪問」を参照)

　式典では門下生が日頃の鍛錬成果を発表するとともに、本武道館を運営する楊館長への謝辞が述べられた。また、それぞれの武術ごとに演武や試合が行われ、太極拳の選手には日本人女性も多数在籍していた。中国武術の選手には小学生にも満たないような小さな子供も在籍していた。また当武道館で最大派閥となる剣道は総勢50名ほどで演武を実施。その後、真剣勝負の試合も行われ、その迫力に圧倒された。その他にも招待者として、長崎県出身で、現在筑波大学大学院人間総合科学研究科で教鞭を振るう香田教授(剣道八段)も参加。香田教授自らが演武を披露する場面もあり、中国剣道愛好家からは拍手が湧き上がった。

　このようなスポーツを通じた日中の民間交流についても、引続き支援していきたい。