去る2月23日(月)から27日(金)の5日間、白濵 信平戸市長を団長とする「平成20年度平戸市友好訪問団」一行13名が上海市、福建省を訪問した。以下に団員の方の感想文を掲載する。
???「百聞は一見に如かず」 平戸市生月町舘浦113番地 黒田玲子 |
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???南安市のホテルに着いた時、玄関の広いロビーにイルミネーションで「熱烈歓迎?平戸市友好訪問団」と耀く文字が目に飛び込んできた。 | |
???鄭成功の誕生の地、平戸から遥遥訪問した13 名の団員に対して、とても嬉しい歓迎の言葉であった。南安市高官と白濵信団長との会見は、地元のテレビ取材と報道のカメラが並んでいた。平戸のお土産を交換した山田能新副団長もフラッシュと拍手を浴びた。翌日のトップニュースだと知り、訪問の意義が深いことを私は認識した。 | |
???政府主催の、皇帝グルメの歓迎夕食会は、その盛大さに戸惑い、私はマナーを学ばずに出席し礼儀に反したことを深く恥じた。 | |
???南安市の高官が、私の傍に立たれて「平戸で生まれた鄭成功は7歳で中国に帰国して、中国で生まれたあなたは、15 歳の時平戸に帰国したのだ」とご自分の手で、交流した縁を表現して下さった。親睦を深めるために、年長者の私を慰労して下さる言葉だと、とても有難く、感謝の言葉として「謝謝(しぇーしぇー)」と私は両手を合わせた。 | |
???鄭成功陵は緑一色の広大な敷地の丘の上に在り、長い広い石段を白濵団長に従って登り歩いた。 | |
???花束と果物を盛った籠を供え、白濵団長が長い線香を捧げた。団員もそれぞれつづいて線香を捧げる。13 名の線香の煙が天高く上り、折りしも空は蒼蒼と澄み渡り鱗雲が一本の龍の姿のように大きく頭上に広がっていた。 | |
???鄭成功の威徳を偲んで、遠路、平戸から訪問し香を焚いていることを、天空で鄭成功がよろこんで下さっているものと、私は信じ、目の奥底にこの光景を焼き付けた。 | |
???鄭成功ゆかりの地を3 日間、専用車で視察させて戴き、しみじみと感じたことは「百聞は一見に如かず」と云う漢書の言葉そのものであった。 | |
???各市内に、鄭成功の大きな像が凛凛しい眼差しで建立されてあり、市民に親愛されていることと思った。 | |
???また記念館に保管されている品々や、青石に刻まれている彫刻や書簡は民族文化を象徴するシンボルであり感嘆するものばかりであった。 | |
???この偉大な鄭成功のルーツが、平戸であることに情熱を傾けられた先人先輩のご苦労に敬意を表し、今更乍ら、わずかでもお役に立ちたいと思った。 | |
???この感想文を綴りながら反省した事は、訪問団員として、もっともっと中国の事情を学んだり、「鄭成功」について勉強して参加すべきであったと後悔しています。 | |
???また、少女時代に知っていたはずの中国語の一つ一つが帰国後に甦った気持ちです。 | |
???訪問最後の夜、白濵団長を囲んでミニお別れ会の時、私は中国語で「満州娘」を唄うことを忘れていて、それがとても残念に思っています。皆様、「謝謝(しぇしぇ)」「再会(つぁいちぇん)」また逢う日まで。 |