長崎県貿易協会上海代表処
上海山喜服装有限公司:有川史章総経理

2004年05月131号

上海山喜服装有限公司:有川史章総経理

上海事務所でのインタビューの様子 上海事務所でのインタビューの様子

本日はどうもありがとうございました。有川総経理の今後のご活躍をお祈りします。
Q:まず有川総経理のご出身や生い立ちを教えてください。
A:私は昭和20年に吉井町で生まれました。御橋観音の桜がきれいなところです。子供の頃からモノを作るのが好きで、小刀があれば何でも作っていました。上海には単身赴任です。家は江迎町にあり、現在、家内と娘二人が住んでいます。
Q:上海山喜はどういう会社ですか。
A:もともと本社は大阪市で昭和43年に佐々町に工場進出しました。上海には平成9年に進出し、現在は紳士ドレスシャツを年間160万枚製造しています。従業員は450名。製品は100%日本向けです。原材料は80%が日本含む海外から、20%が国内調達です。
Q:上海での工場経営で最もご苦労された点、気をつける点は何でしょうか。
A:労務管理につきると思います。品質向上意識をどう高めるか。結局、モノを作るのは人ですので、企業というのは「心」の集まりとも言えます。どうやる気を出させ、どう力を発揮させるかが重要です。そのために工場をきれいにします。それはなぜか。というと、型は心をコントロールするからです。そしてまた心も型をコントロールします。
Q:良く電力不足の話を聞きますが、電力も重要なポイントですか。
A:最も大事なポイントと言えるでしょう。停電自体もですが、それより問題はその通知がいつ来るかです。現在の工場は1週間前に通知が来ます。これが急だとメーカーは大変です。これから立地する場合は電力について十分調べる必要があります。
Q:製造にかかる工程も大幅に短縮されたそうですね。
A:当初、7日間でした。これを5日、3日と短縮し、最終的に2日にしました。
Q:長崎県民の皆様に何かひとことアドバイスをお願いします。
A:私は上海で工場を立ち上げました。設立にはいろいろな分野の手順や準備事項があります。仮事務所開設したあと、土地取得、インフラ整備、工場建設、許可手続き、人事労務、生産機械設備、原材料...等、一つ終わってから次の一つをやるのではなく、これらを一連の表として平面フローで関連づけながら作業をすることが重要です。故郷の長崎県の企業の方にはよろしければいつでもアドバイスをさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。有川総経理の今後のご活躍をお祈りします。

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