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●日中国交正常化が私の人生を変えました！
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| ～日本との出会いについて教えてください。 |
| ???１９７２年、私は高校を卒業したわけですが、当時の中国は文化大革命の真っ只中にありました。ほとんどの卒業生は「労働者と農民に学べ」という毛沢東主席の教えを実践すべく、卒業と同時に地方の農村へ「下放」されるのが一般的でした。 |
| ???折しもその年日中間の国交が正常化し、国家としても早急に若い通訳を養成する必要が生じた訳なんです。運良く私がその候補生として選ばれ、上海財貿外国語学校にて日本語を学ぶことができました。当時地方へ「下放」されていたら、今の自分はなかったのではないかと思っています。但し、労働を経験していない知識分子は、将来役に立たないということで、学校卒業と同時に３年間市内の工場で働きましたが、いまでも当時の苦労は忘れることが出来ません。 |
| ???１９７８年から１２年間、皆さんご存じの宝山製鉄所にて、通訳の仕事に従事しました。そして、１９９１年、中国国際貿易促進委員会上海分会国際連絡部に異動した訳なんですが、そこでの第１号のお客さんが、当時事務所の開設準備をされていた長崎県上海事務所の初代所長でした。長崎県とのお付き合いはそれからなんですよ。 |
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●小さな仕事を大切に頑張ってます！
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| ～現在の仕事内容について教えて下さい。 |
| ???中国の商品を日本へ輸出するという貿易の仕事です。名古屋、東京、福岡、長崎などのクライアントからの依頼に基づき、主に陶磁器、ガラス製品、建築資材、雑貨、石材（室内用）などを中心に輸出業務を行っております。 |
| ???現在従業員は３名、アルバイト１名の４名体制です。全てが女性であり、女性ならではのきめの細かいサービスに努めています。 |
| ???貿易業界では、個人経営の場合年商３００万ＵＳＤないと一人前とは言えません。目下弊社は１２０万ＵＳＤぐらいしかなく、小さな小さな貿易会社としか言わざるを得ません。付き合っている人の多くが、貿易関係の仕事に携わっていますが、取扱量が少なく儲けない仕事はやりたがりません。私の場合、性格からして仕事に対し甲乙を付けることが出来ませんし、小さな貿易会社だからこそ小さな仕事を大切しなければと思うんです。今後も混載が多く面倒な部分も多いのですが、出来るだけサービスの向上に努めて行きます。 |
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●人から成功させてもらっています！
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| ～独立に際し、ご苦労も多かったのではないですか。 |
| ???設立当初、やはり資金面で苦労いたしました。小さな会社ゆえに、借金がいかに大変か身を以て体験いたしました。友人、兄弟などに頼らざるを得なかった訳で、申し訳なく思いましたが仕方ありませんでした。とにかく頑張るしかないと思いがむしゃらに働きました。私だけではありません、従業員も一生懸命働いてくれたお陰で、１年ぐらいで借金返済の目処がつき今日に至っております。 |
| ???今こうしてあるのも、苦しい時助けていただいたお客様あったからこそと、心底思っております。 |
| ???その他、商売柄検品が大変ですね。そのための出張は日常茶飯事、時には何時間もかけて工場まで足を運ぶこことがあります。とにかく検品をしっかりやらないとお客の信用をなくしますからね。そのお陰で、今の決済は殆どがＴ／Ｔ着払方式（現金送金方式）でやっています。今後もいろいろ苦労することが多いかと思いますが、小さな仕事でも慎重にそして大切にやっていきたいと思っています。 |
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●息子の将来が楽しみです！
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| ～ご家庭ではどんなお母さんですか？ |
| ???息子は現在大学１年生で日本語を習っています。週末は家に帰って来ますのでいろんな話しをして盛り上がっています。ただ、高校生までは同居してましたが、仕事が忙しくてなかなか構ってやれなくて可哀想なことをしたなと思っています。ある時、「ママは１週間で２時間しか僕に付き合ってくれないんだね」と言われたときはショックでしたね。 |
???息子には将来、今の仕事を手伝ってもらいたいという希望はありますが、「ママの会社は小さすぎるから嫌だ」なんて言われたりしています（笑）。いずれにしろ彼の将来は彼が決めることですから、その時を楽しみにしています。???あと、仕事で疲れた時などは、大好きな歌、トランプ、それと旅行などでストレスを発散しています。
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●社内旅行で長崎へ行きたい！
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| ～長崎に対する印象はどうですか。 |
| ???長崎県には過去３回ほど訪問いたしました。何と言っても人柄がいいですね。これまで会った長崎の人は年齢、職業に関係なく皆さん付き合いやすいというのが私の印象です。大げさなようですが、４７都道府県で１番じゃないでしょうか。 |
| ???それと自然がすばらしい。青い海、青い空、そして温泉、どれをとっても一級品ばかりですね。また、ハウステンボス、グラバー園などの観光施設も深く印象に残っております。 |
| ???実をいうと私とっても食いしん坊なんですよ。長崎で食べた新鮮なお刺身は忘れられません。是非社員にも食べさせてあげたい。近い内に、社内旅行で長崎へ行きたいと思っています。 |
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●お互いの利益のために！
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| ～今後の抱負をお聞かせ下さい。 |
| ???私の仕事は貿易です。今日本へは、多くの中国製品が輸出され、そして日本の製造業に大きな打撃を与えているということも承知しています。グローバル社会のなかで、国境を越えお互い勝負しなければならないというのが現実です。 |
| ???「自分さえ良ければ」という貿易商が多いのも事実ですが、私は、お互いに利益がある、そんな商売を心がけたいですね。 |
| ???それと、今は中国からの輸出を主にしていますが、将来は日本からの輸入も視野に入れながら仕事をしています。長崎にもすばらしい県産品がありますよね。価値観等の違いもあり全てが対象とはいきませんが、一つ一つ掘り起こしながら、お互い利益につながる商売が私の理想とするところです。 |
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| ～ありがとうございました。 |
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上海利敏貿易有限公司
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