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～商社を志した理由を教えてください。
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| ??????大学生の時に、「矢沢永吉や落合信彦もアメリカに出ていった。俺もアメリカで一発当ててやろう！」と思い、１年休学してアメリカに行ったんです。その資金をためるために半年間横須賀で鳶のアルバイトをしていたんですが、その時東京にいた高校時代の先輩に商社のなんたるかを教えてもらったのがきっかけでした。そもそも、就職しようと思っていなかったんです。というか、就職できるとは思っていなかった(笑)。教授に就職の相談に行ったら、「君、就職するのか？」なんて言われましたし。結果、商社への就職を視野に入れて渡米することに。現実には生活費を稼ぐことや遊ぶこと(笑)に忙しくて商社への就職のことを考える余裕などありませんでしたが、ブルックリンでのアパート生活や包丁を持った人に追いかけられたこと(笑)など非常にいい経験をすることができました。結果的にこの渡米が今の会社に入るための武器になったのではと思っています。 |
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～中国との出会いと中国について思うことを教えてください。
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| ??????入社して食品流通部に配属されました。食品部門というのは「日本の台所」と言われている中国とは切っても切れない関係なんです。ですから中国出張が多い。９４年に山東省、江蘇省のろくにホテルもない農村部へ初めて出張したんですが、食品部門担当だからでしょうか、その時にカエル、サソリ、虫などいわゆるのゲテモノを食べさせられたり、「消毒済」と書いてある箸袋から箸を出したら米粒がついてたり(笑)と最初の出張で懲りましたね。もう二度と来るかって(笑)。ですから、その後北京へ語学留学の話が出たとき、「中国は絶対いやだ、他のところがいい」と断ったんですが、会社にうまく丸め込まれて???(笑)。 |
| ??????しかし、結果的に中国に行って非常に良かったと思っています。北京大学に留学したんですが、周りの日本人留学生は政府関係者や都銀の行員、弁護士など蒼々たるメンバーでした。異業種の方々との交流がこれほど良い刺激になるとは思いませんでしたね。寝食を共にできる学生という立場でしたから余計にそう思えたのかもしれません。また、会社に入って５年目で本社の食品流通部しか知らず、会社とはこんなものかと分かった風なことを考えてた頃でしたから、いい意味でショックと刺激を受けることができました。 |
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～留学を終えてからのお話や苦労話をお願いします。
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| ??????北京留学の後、青島に配属されました。日商岩井(青島)有限公司というのは山東省の全てをカバーするんですが、山東省は野菜、果物の供給基地ですので、現場仕事を多くこなしましたね。私たちの言う現場仕事というのは、ネギなどの生育状態をチェックし、収穫までを管理することです。ですから、今日はネギ、明日はブドウ、明後日は桃といった風に、西へ東へ山東省の様々な地方へ出張しました。農家に指示をだしたり、彼らの意見を聞いたりと、北京での語学研修の成果が発揮されるところだったんですが、そこでの方言に大変苦労しました。実際は勉強したといっても北京語もままならない状態でしたので、強い方言で話されるのにはとても悩まされましたね。しかし、不思議と半年もしたら、普通にコミュニケーションをとれるようになりました。言語が違う訳ではないですから当然といえば当然なんですが。青島での経験は色々な意味で自分をタフにしてくれたと思います。 |
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～今の仕事と今後の展開について教えてください。
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| ??????現在、管理や経理などの事務的な仕事から、農家との折衝に至るまで幅広い業務を行っています。食品という人の口に入るものを扱っているわけですから、安全のために生産から管理まで全て知っていることが必要なんです。まだ、上海に来て間もないので手探りでその勉強をしているところです。 |
| ??????今後の展開ですが、上海は名実共に中国経済の窓口です。こと食品に関しては、日本への供給起点としての役割を担っていますし、中国の食糧需要の集約地にもなっています。今後はこの両分野で日商岩井(上海)有限公司がシェアを伸ばしていくためのより一層の強化を図っていきます。最初は嫌がっていた中国ですが、不景気の日本ではなく、日々成長しているホットな中国?上海の最前線で働ける訳ですから、やりがいを持って仕事に取り組んでいきたいですね。そして、今まで勉強してきたこと、失敗してきたことを教訓に何事にも積極的にトライしていきたいと考えています。 |
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～最後にメッセージをお願いします。
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| ??????上海に来て感じたことは、県人会で出会った皆さんを初め、長崎県人が頑張っているということです。また、意外に自分の友人や知り合いが上海に関わっていることに驚きました。地理的な近さと長崎県人の気質なんでしょうか、自分も負けてはいられないと感じています。長崎がとても好きなので、もっともっと長崎の方に頑張ってもらいたいですね。私で良ければ、食品のことで何かわからないことがあれば何でも聞いてください |
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～ありがとうございました。
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 《日商岩井(上海)有限公司にて》
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《長崎県上海事務所にて》
