長崎県貿易協会上海代表処
上海の街におしゃれな広告を増やしてきます - 宝広株式会社

写真:同社事務所の様子 写真:同社事務所の様子

??同社は以前本誌にて(1998年7月第83号)取材させていただきましたが、この度新たに独資企業を設立されましたので、これを機会に再度取材させていただきました。

登記名

現地法人概要宝広(上 海)諮 詢 有 限 公 司

設立年月日

1999年11月25日

所在地

上海市浦東新区浦東大道138号永華大
厦7楼B-04

代表者

(董事長)槌谷 寛治

資本金

30万USドル

従業員数

6名(うち日本人4名

業務内容

広告を含む企業経営全般に関するコンサルタント業務
独資による現地法人を設立しました

~この度独資企業を設立されたと伺いましたが、そのきっかけは?

????弊社はこれまで駐在員事務所として、現地提携会社と仕事を進めてまいりましたが、上海に進出して既に4年となり、ある程度のノウハウを蓄積することができました。また、事務所開設時より現地法人設立の可能性を探っていましたが、更に今後成長が見込める中国市場で、柔軟に業務展開を図るためにも現地法人の形態がベターであると判断し、現地法人設立に着手しました。
????しかし中国において、特に広告業は外資企業参入の規制が厳しいため、法人設立に関しどのような形態をとるのがよいか、また設立の手順をどのようにすればよいか等の、調査に苦労しました。情報収集も、例えば窓口の担当者によって話が全然変わったりするなど、実状を把握するのが大変でした。
企業の管理運営がしやすい「独資」を選択

~なぜ、独資の形態を選択したのですか?

????合弁企業にした場合、デメリット面として合弁相手の企業に情報や経営を握られる可能性があります。外資法人は様々な規制を受けますが、弊社のコンセプトを実行し、業務の管理運営がしやすいという理由で、最終的に「独資」を選択しました。
????設立に関しましては、多くの規制と認可の取得に必要な人脈を考慮し、上海の弁護士事務所に委託しましたので、手続きに入ってからは割とスムーズだったと思います。
????ただその過程においては、意志の疎通がうまくいかなかったり、関係機関の都合等でスケジュールが大幅にずれるといったことはよくありました。
多くの可能性を秘めた、上海での広告ビジネス

~広告ビジネスの最新動向について教えてください

????弊社は上海でのマーケティングを重視し、屋外広告、交通広告、新聞、雑誌等様々な広告媒体を扱っておりますが、今回は屋外広告についてお話しいたします。
????現在、上海はとてつもないスピードで、インフラ整備が進んでいます。「申」の字の形に高速道路が整備されましたし、地下鉄2号線も開通しました。更には浦東新空港の開港など枚挙に暇はありません。
????上海市内の地域開発についても、南京東路の歩行者天国や、徐家匯地区、浦東新区を始め、各地で建築ラッシュが起こり、上海の地図が日一日変化しているといっても過言ではありません。
????そのような上海の街において、弊社は常にマーケティングを行っておりますが、屋外広告の人気が高い地区として徐家匯、淮海路、南京路の商業地域が挙げられます。場所ごとにも利用者層が分かれ、例えば上海っ子が一番おしゃれな通りという淮海路は、若者をターゲットにしたクライアントに人気があり、弊社も数カ所ほど広告のお手伝いをさせていただきました。
????また、古くから上海のシンボルとして親しまれてきた外灘(バンド)、人民広場周辺も屋外広告のニーズが高いところです。
最近人気の広告スポットは地下鉄駅構内、延安路高架道路

~ほかの広告スポットはどういった所ですか

同社が手掛けた「コクヨ」のスポットネン 同社が手掛けた「コクヨ」のスポットネン

????最近では、地下鉄1、2号線の駅の構内などが人気ポイントといえるでしょう。中国企業、外資企業を問わず掲載を希望する先は多く、弊社も顧客の依頼を受け、既に百カ所近く広告を掲載させていただいております。今はあいている広告スペースも少なくなっており、立地条件のよい駅の広告スペース確保も難しくなっております。ちなみに掲載料は、標準的な場合で年間10~15万元(日本円で約130~200万円)となっています。
もう一つの最新広告スポットは、昨年開通したばかりの延安路高架道路沿いで、こちらも広告スペース確保の競争が激しいところです。弊社もその一角に、コクヨ様の広告を掲載させていただきましたが、そのスポットネオンは上海では初の試みで、好評を博しております。
???以上が主な屋外広告ポイントですが、先ほども申しましたとおり上海の変化はとても早いですから、1年後にはまた新しい広告スポットが増えているかもしれません。
上海に根ざしたビジネスをしていきます

~独資企業を設立された御社の、今後のビジネス展開をお教えください。

左 渡会駐在員 中央 籾所長 右 土井口 左 渡会駐在員 中央 籾所長 右 土井口

???まず第一に上海の事情を加味しながら、弊社流のやり方、つまり日本流の経営理念を基本に業務に当たっていきたいと思います。ただし、これは決して日本の考え方、やり方を押しつけるのではなく、関係企業とはあくまで対等の立場に立ち、譲歩するべき所は譲歩していくというやり方です。そこで、弊社に関わる関係者や業者に日本流のやり方のよいところを理解してもらい、学んでもらえればと考えています。
次に目指していることは、今以上に上海に根ざした情報企業?マーケティングの企業になるということです。中国は驚くようなスピードで経済が発展しており、刻々と情勢が変化しています。一方、よく言われている人治社会の面が多分に残っています。このようにビジネスを行う上で、非常に不確定要素の多い状況の元、日系進出企業を中心としたお客様に対しローカル並の情報を素早くつかみ、マーケティング情報を提供していくことが私たちの役目であると考えています。
???今後上海をアジアの拠点として、広州、北京をはじめ韓国や他のアジアの国々にもネットワークを構築したいと思っています。今春からはアメリカ(ニューヨーク)にも進出し、アジア全体を一つのマーケットとした観点で展開を図り、今後中国の発展と共に上海から世界へビジネスチャンスを広げていきたいと思っています。
参考:外資企業進出の形態については以下の3通りで、「三資企業」といいます。
①独資企業─100%外国資本の企業。
②合弁企業─外国側(出資比率25%以上)と中国側の共同出資による企業。
③合作企業─外国側と中国側の共同事業で、法人を設立する場合としない場合がある契約型企業。

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