長崎県貿易協会上海代表処
安田火災海上保険株式会社上海事務所

安田火災海上保険株式会社
本社概要

安田火災海上保険株式会社
上海駐在員事務所概要

開設(創業) (創業)1888年10月 (開設)1994年3月
所在地 東京都新宿区西新宿1-26-1 上海市浦東新区銀城東路101号上海森茂国際大厦15楼
代表者 (社長)平野 浩志 (首席代表)横田 龍次
従業員数 12,000名 7名(うち日本人2名)
業務内容 損害保険業 保険業務に関する連絡
中国保険会社との交流
顧客のアクシデント(急病など)の際でのサポート等
中国駐在歴は6年を越えます

~簡単なプロフィールをお願いします。

 生まれは、長崎県島原市です。1975年に、安田火災海上保険株式会社に入社しました。最初は国内営業でしたが、入社5年後にどういう訳か(笑)、北京語言学院(現北京語言文化大学)へ派遣され、1年間語学研修を受けました。
 ちょうど研修が終わった1981年に、当社の北京駐在員事務所が開設され初代所長に任命されました。
 3年間北京に駐在した後、本社勤務を2回、その間タイバンコク駐在を経て、1997年に上海事務所の首席代表として赴任してきました。上海にきて2年半たちましたから、中国駐在歴は通算6年半になりますね。
保険技術の交流や顧客サポートを行っています

~現在貴事務所での活動はどのようなものがありますか?

 業務内容としては、第一に、保険業務に関する連絡業務、中国と日本との保険業務に関する技術交流があります。
 その一環として、保険技術生を日本に受け入れています。これは1983年から始まり、これまでで150名強の研修生を受け入れています。また各種セミナーを開催し中国側へ技術提供を行っています。たとえば、企業の工場や高層建物の防災、PL事故の防止、ISO14000取得等に関するセミナーを開催しています。
 第二に、進出日系企業や、上海駐在の日本人の方々から保険問題について相談を受けたり、出張、旅行で中国に来られた顧客が、アクシデントに見舞われた場合のサポート活動があります。当事務所の担当地域が、上海地区及び揚子江沿岸地域にわたっていますので、内陸部へ出張することもたびたびです。顧客アクシデント時のサポート活動は、1~2ヶ月に一回ぐらいありまして、緊急時には日本へ移送の手伝いをしています。
中国の自動車保険には「自賠責」がない?

~中国の損害保険事情についてお教えください。

 現在、中国の代表的な大手損害保険会社として、中国人民保険公司、中国太平洋公司、中国中国平安保険公司などあり、日本と同じように火災保険や自動車保険、運送保険等を取り扱っています。ただし旅行傷害保険、医療保険は日本と違って、生命保険会社の取り扱いになります。また、外国の損害保険会社もアメリカ3社、日本、イギリス、スイスの各国1社が上海に支店を認められ、営業しています。
 各種保険の内容は、日本とほぼ変わりありません。自由競争で各社の条件、料金は異なっていますが、自動車保険だけは、外資には許可を与えられず、中国の損害保険会社のみの取り扱いとなっています。
 中国の自動車保険は、実は公的な自賠責制度はありません。そのかわり自動車購入時に、民間の保険に加入することが義務づけられています。現在の対人補償額は、一番低い契約額で10万元(約140万円)が相場ですね。
タクシーには「請慢慢走」と声かけを

~上海での危険回避の方法、医療事情についてアドバイスいただければ

 一番の危険は、上海に来て皆さん感じられることでしょうが(笑)、交通ルール無視による交通事故です。特に、タクシー乗車中に交通事故に遭遇してしまうケースが多いです。それも、相手方による加害事故より、乗車したタクシーの無謀運転による自損事故が多く、私も3回経験しています。
 これを避けるためには、運転手をせかさず、「請慢慢走、不用着急、安全第一」と声をやわらかくかけてあげることです。また万が一を考え、常にシートベルトを着用することも大切です。医療事情については、年々水準が上がってまして、日本人が行ける病院の数も増えています。日本に比べ極端に医療水準が低いということもありませんので、通常の病気、けがについては当地で治療可能です。ただし、日本の総合病院のような、全ての医療科目で医者と設備が整った病院は、残念ながらまだありません。ですから、日頃から症状別に良い医者がいて、設備もしっかりしているところをある程度調べておくと良いでしょう。緊急時のため、24時間開いている病院を一つは知っておくといいと思います。
苦労された北京時代
~ご苦労話があれば
 前回駐在した北京時代と比べると、特に苦労はありません。仕事面についても、日本語または英語が堪能な若いスタッフが育っており助かっています。
 アジア地域での駐在は上海で3カ所目ですが、日本、特に長崎と近いこと、生活環境、子弟の教育環境、気候、風土等トータル的に見て駐在都市として最も気に入っています。
 18年前の北京駐在時には、苦労は多かったです。当時は外国人用アパートがなく、新婚時代はキッチンのないホテル暮らしでした。それで、よくバスルームをキッチン代わりに使っていました。また、開放政策が始まったばかりでしたので、中国人の友人と個人的に交流を持ったり、お互いの家を訪問しあうことは難しかったです。
 仕事上でも他の都市へ出張の際には、必ず当局から「国内旅行許可」を取らなければいけませんでした。そういった手続きで、出発するまで実質3日ほどかかり、大変面倒でした。さらに飛行機で出張する場合、出発地で片道航空券しか買えず、帰りの分は出張先でしか買えませんでした。ですから、戻りの予定は目的地に着いてでないと分かりませんでした。その時代から比べると、現在の上海生活は夢のような状況です。
支店開設が目標です
~最後に今後の展望についてお聞かせください
 現在中国の保険市場も開放政策が進んでますので、まずは損害保険業務ができる地域に、支店を開設することが目標です。それと、先に述べました保険業務面の他に、文化活動などで中国社会に貢献することも大切と考えています。<
 文化活動としてこれまでに、「東方思想学術シンポジウム」を開催したり、上海8大学の日本語学科生参加の「日本語弁論大会」の協賛を毎年行っています。これからも日々発展していく中国、上海に対し様々な面で貢献していければ、と思っています。
 ( 取材にご協力いただきありがとうございました。)

(写真:女性スタッフの皆さんと) (写真:女性スタッフの皆さんと)

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