「蘇州日中架橋経済発展有限公司」呂傑総経理インタビュー

2007年01月133号

「蘇州日中架橋経済発展有限公司」呂傑総経理インタビュー

蘇州日中架橋経済発展有限公司呂傑総経理(中央)?渡辺副総経理(右) 蘇州日中架橋経済発展有限公司呂傑総経理(中央)?渡辺副総経理(右)

Q:呂傑総経理のご経歴を教えてください。
A:私は湖南省生まれで南京大学を卒業しました。2004年に三菱東京UFJ銀行の「日中架橋ファンド」と共に江蘇省蘇州市に「蘇州日中架橋経済発展有限公司」を設立し「蘇州日本工業村」を運営、地元政府との連携で日本の中小企業の対中投資及び市場開拓のために可能な限りのサービスを提供し、日系企業と中国企業の合作?交流の場をつくる支援を行っています。
Q:蘇州日本工業村の生い立ち、発展状況を教えてください。
A:「蘇州日中架橋経済発展有限公司」は、2004年12月設立の民間会社で、蘇州新区管理委員会(新区政府)より委託を受け、蘇州日本工業村の運営にあたっております。
蘇州日本工業村は、日系企業向けに準備された工業団地で、蘇州新区の西部地区に位置し、総面積133?????の内、115?????が分譲地で、18?????が標準工場(賃貸工場)です。標準工場は弊社の直接投資によるもので、昨年6棟が完成、現在2期工事として6棟を建設中で、2007年4月に竣工予定です。
 標準工場敷地内に8階建てのサービスセンターを持ち、弊社はこのサービスセンター内にあります。他に、5階~8階の4フロアーには50室あまりのホテル式マンションを設け、顧客の駐在員に廉価で利用頂けます。1階にはレストラン、喫茶ルーム、銀行、郵便局など生活関連施設を、4階には賃貸用のオフィススペース、2階には大会議室他各種ファンクションルームも準備しており、ご利用頂けます。
運営には日本人スタッフ3人、日本語堪能な中国人スタッフ2人がきめ細かな対応にあたっております。政府機関では手が届かない、民間企業だからこそ取り組める広範囲な突っ込んだサービスを提供します。当社で対応可能な範囲は無償で、範囲外については関連企業を斡旋、紹介します。
2005年後半から本格的な誘致活動に入りましたが、現在の進出情況は、標準工場では2社が既に生産を開始、更に複数社と交渉中です。一方、分譲地は1社が工場建設中で、間もなく竣工予定です。更に1社と土地分譲に関し協議書を締結、2007年早々会社設立の見込みです。また、2007年前半には2~3社と具体的交渉に入る見込みです。
Q:なぜ蘇州新区に日本工業村を作ったのですか?
A:中国には「前店後廠」という言葉があります。“前方に店があれば、後方には工場がある”という意味で、上海と蘇州との地理的関係から言えば、“前方の上海に大きな店=中国最大のマーケットがあり、後方の蘇州には廠=一大生産基地があることになります。また、もともと蘇州市政府には、より多くの日系中堅?中小企業を誘致し、蘇州を中心に華東地域、長江デルタ地帯に完璧な産業チェーンを形成し、地域経済の発展を促進したいとの考えがありました。
蘇州市、とりわけ蘇州新区には良好な投資環境が備わっております。国家級の開発区であり、最高の優遇条件を享受できます。生活面では日本人商業街とも呼ばれる商業街があります。また、日系進出企業の増加に伴い蘇州日本人学校も昨年開校し、現在小学生、中学生約200名が在籍、駐在員の子弟の教育問題も解決しました。蘇州新区管理委員会は新区の開発が始まった1992年以来、一貫して日系企業の誘致に力を入れてきており、「日本工業村」候補地選定に当っては、蘇州の他にも大連、無錫、深圳などを調査、比較検討の結果、蘇州新区の投資環境の優位性を重視し、最終決定したものです。2006年前半には蘇州新区に進出済み日系企業の数は300社を突破しました。
Q:長崎県の皆様に一言。
A:在上海の長崎県人会には毎回のように参加させていただき有意義な情報交換をさせていただいております。今回立ち上げられる長崎県の中国ビジネスネットワークにもぜひ加入し、皆様の進出の支援をしてまいりたいと思いますので何でもご相談ください。どうかよろしくお願いします。

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