上海飲食業行業協会秘書長:段福根氏

2005年01月132号

上海飲食業行業協会秘書長:段福根氏

インタビューに答える段福根氏 インタビューに答える段福根氏

????去る12月21日(水)、上海飲食業行業協会の秘書長段福根(ダンフークン)氏を上海事務所にお招きし、長崎県と中国との今後の交流についてお話をお聞きした。
????当協会は昨年11月上海市内のホテルで開催された日本の東北6県による食材フェアの協力機関であり、段秘書長はその食材フェアの責任者を務められた。長崎県も県産品の中国輸出に力を入れているところであり、長崎県産品の試食会開催について当協会に協力をお願いしている。
Q:経歴についてお聞かせ下さい。
A:私は今年で58歳になりますが、家が貧しかったため高校に行けず、会計の専門学校を卒業後、上海飲食服務公司に入社し、通信教育で大学を卒業しました。専攻は経営管理です。1989年上海飲食業行業協会が設立された時に秘書長を担当し、現在まで飲食業関係の仕事に携わってきました。
Q:上海飲食業行業協会とはどのような団体ですか。
A:1989年に設立された法人資格を持つ社団組織であり、唯一上海市政府より認可された飲食業行業協会です。現在、錦江国際(集団)有限公司を含め総数1,700あまりの企業が会員となっています。協会の主な役割としては、会員企業の利益を守ることや国内外の飲食業同士の交流活動を行うことです。
Q:日本に行ったことはありますか。
A:日本には2回仕事の関係で行きました。
1回目は1994年に、団長として中国の料理人を連れて東京と大阪に飲食業に関する両国間の交流活動に参加しました。
2回目は2000年に、当協会の会長が90人位の団員を集めて第3回世界料理大会に参加した時です。その時も東京や京都等いろいろな都市に行きましたが、一番印象に残ったのは栃木県で見た饅頭を作る機械です。
Q:上海市民には長崎県のどのような品目が喜ばれるでしょうか。
A:麺類と水産品なら、品質が良くかつ同類商品との差別化をすることができれば一般市民が受け入れてくれる可能性があると思います。従来、生ものをほとんど食べない上海人も今刺身を食べるようになってきたし、また若者の中では「味千ラーメン」や「一番ラーメン」等の日系ラーメンは今大人気です。
Q:今後長崎県産品を上海に輸出し、販売することについてアドバイスをいただきたいと思います。
A:とりわけ宣伝が重要だと思います。試食会や展示会等のイベントを行うことで、まず長崎県産品の名前や味を上海の市民にPRし、覚えてもらうことですね。また、いきなり一般市民向けのスーパー等で販売することは難しいので、最初は日系飲食店や高級ホテル等のバイヤーに売り込めば、効果がより表れやすいと思います。
Q:最後に、長崎県と中国との今後の関係について伺います。
A:長崎県は中国から一番近い日本の都市として、特に上海との交流を重ね、両都市の友好関係をさらに深めていってほしいと思います。
本日はどうもありがとうございました。段秘書長の今後ますますのご活躍をお祈りします。

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